『UNDO』を観た
どうも眠れなかったので、前々から気になっていた映画『UNDO』を観ました。
UNDO
岩井俊二監督の映画。
上映時間は47分。1994年の作品。
美男美女かよ。あと田口トモロヲもでます。
ジャンル的にはヒューマン・ドラマ・ラブストーリーになるのかな。
あらすじ
マンションに暮らす一組の夫婦。妻・萌実(山口智子)の歯列矯正の治療が終わり、やっと二人の時間ができたと思った矢先、夫・由起夫(豊川悦司)の仕事が忙しくなる。萌実は退屈な一人の時間を埋めるために編み物を始めるが、自分の手を毛糸で縛っていることに気が付く。それをきっかけにあらゆるものを縛りたいという欲求にとらわれる萌実。心配した由紀夫は萌実を連れてカウンセラーに診てもらったところ「強迫性緊縛症候群」と診断された。次第に萌実の症状が悪化していき、やがて「私を縛ってよ」と言いはじめる。由紀夫は萌実の言うとおりに縛っていくが・・・(Wikipediaより)
感想
(以下ネタバレあるかも・・・)
(といってもネタバレしても全然楽しめる映画です)
まずこの映画、映像がめちゃくちゃ美しいです。
住んでいるマンションがめちゃくちゃオシャレ。生活感まるでなしだし。
青リンゴって!ワイルドターキー瓶ごとって!
最初の亀のシーンはちょっとひいたというか、狂気を感じたけど、この映画のテーマである”縛る”という行為のメタファーだったんだろうな。
矯正とかタクシーのシーンの金網とかも”亀”とか”縛る”のメタファーかな?
登場人物もほぼほぼ夫婦2人。いいね。
中盤以降の部屋縛りまくるシーンとか、嫁縛るシーンとか、美しすぎでしょう。
縛られだしてからの山口智子、まばたきをいっさいしてない。
これも抜け殻のような人形のような、なんか変わってしまったんだな感が凄かった。
序盤から割とラブラブ夫婦に見えてたけど、やはり仕事仕事の夫に萌実は不満があったんだろうな。
犬を飼いたがっていたシーンからも分かるように、子供もいないで家でずっと一人の専業主婦だし、寂しかったんだろうな。
夫が唯一の世界とつながる人だから、そこに放置され、世界から取り残される私を縛って繋ぎとめてということだったのか。
愛情が冷めて、夫婦という繋ぎとめていたものがほどけてしまっていたのか。
結局縛られていたのか、ほどけていたのか、ここは男女で感想変わってきそうだな。
とにかく何度も言いますが、映像が美しすぎて見る価値あり!
こういう暗い日本映画、大好きです!
星5つ!
★★★★★
あと山口智子が可愛すぎる!